長らく本校の地歴公民科の教員として務められ、退職後にJICAの海外協力隊でお働きになった加藤文子先生をお招きし、ウズベキスタンに関するご講演を行っていただきました。加藤先生はウズベキスタンのタシケント法科大学で「日本の社会制度と法」を指導科目とする社会学講師として3年間活動されていました。調べ学習や駐日ウズベキスタン大使館の外交官の方々の講演を通して生徒たちはすでに様々なことを学んでいましたが、加藤先生からの第一声「なぜウズベキスタンに行くのか、何を勉強したいのか、自分なりの課題を持って行かないと、ただの楽しいだけの観光になってしまう」の言葉に、生徒たちははっとした様子でした。国の歴史や経済、JICAの活動など1つ1つの事柄に対しどのように捉えるべきか、時に熱く時に公正な視点で語ってくださいました。
また、異なる文化を経験する上で私たちはどのような姿勢で臨む必要があるかについても学ぶことができました。ウズベキスタンの人々に惜しみない愛と敬意を持っておられる加藤先生だからこそ伝わってくる言葉に、みな心動かされ、講演の時間が終わってからも残って質問する生徒がたくさんいました。ウズベキスタンに訪問する前に、初心に立ち返ることができた機会となりました。
加藤先生、ありがとうございました!
(この記事のアイキャッチ画像は、ウズベキスタン大使館から記念品としていただいたリシタンの美しいお皿です)