高校生徒会は、学校で過ごす皆が、充実した学校生活を送ることのできる環境にするため、学校をさらに過ごしやすい環境にしていきたいと考えていました。
生徒会だけではなく、生徒の皆さんの意見を反映する必要がありましたので、昨年度の11月より、学校をよりよくしたいと考えてくれている生徒を集め、「SIO（Seikyo Innovative Organization）」という組織を立ち上げました。そこでは生徒の様々な思いを直接知る機会を設けるため、学校に関するアンケート調査を行ったり、SIO独自の会議を開いたりしました。その結果、生徒会は現在の校則を改定する必要があると考え、二学期から校則改定案を作り始めました。
次に生徒会担当の先生方をはじめ、たくさんの先生方に私達の活動の説明や改定案について助言をいただき、何度も議論を重ね、合意形成に努めました。そして、完成した最終改定案と、この活動に至った経緯、改定する必要がある資料を用い、高校職員会議でプレゼンテーションをしました。その職員会議でも先生方に様々な助言をいただきました。その助言から生徒が信頼される存在であることが重要であると気づき、各クラスの風紀委員の皆さんと部活動に所属する皆さんの力をお借りして、今年度４月から任期終了までの二か月間、マナーアップ運動を行いました。マナーアップ運動とは、毎朝第一体育館前と第二体育館前に立ち、登校してくる生徒に現在の校則をきちんと守っていただけるよう、改めて生徒の皆さんに呼びかけをする運動です。この運動をすることにより、生徒の皆さんの校則に対する意識を高め、より生徒主体となって様々な行動を起こせる環境づくりを進めてきました。
実際行動に移してみるとうまくいかない部分も多々ありましたが、その度に沢山の修正を重ねながら生徒の皆さんの力をお借りして、最終的には今後の清教学園にとって、とても良い結果が残せたと思っています。私達の活動のために、何度も時間を作り、真剣に向き合い、様々な助言をくださった先生方、朝早くからのマナーアップ運動に協力してくださった風紀委員や部活動のみなさん、誠にありがとうございました。
マナーアップ運動の様子
以上の活動の結果、以下が変更・可能になったことです。
○ 制服移行期間は気候や体調を考慮し５～６月、９～１０月に変更。
○ 制服購入に関して、女子のスカート・スラックスの両方購入が可能。
○ 男子のネクタイの通年着用が可能。
○ 女子のスカート着用時にネクタイ着用が可能（ただし正装としてはリボンのみ）。
○ 頭髪・装飾品に関しては「奇抜な髪型は避け、常識の範囲内にあること。 常識の範囲とは、清潔感があり、入試や面接などにふさわしく、 誰にでも好印象を与えられるように整えるということである。」へ変更（これにより、奇抜でないツーブロックは可能）。
この他にも新たな活動として生徒会専用のオリジナルバッジを作成しました。デザインや素材なども自分たちで納得のいくものを考え、清教キャンパスのご協力でとても良いバッジを作ることができたと思っています。このバッジをきっかけに生徒会役員としての自覚と責任 がより一層高まりました。
生徒会バッジ着用後の集合写真